編曲裏話。 交響組曲-ラララ終末論。- について 【その6】



全部書いちゃったから一気に行くよ!w
さすがにこれ以上引っ張るわけにも行かないですし。

今回は最終楽章、*ハロー、プラネット。についてです。

■4.*ハロー、プラネット。
最終章、*ハロー、プラネット。もともとこの曲をやりたくて始めた組曲なので、打ち込みでたどり着いた時は「ついにここまできた!」という感じでした。

基本的な構成はこの交響組曲を考え始める前から脳内にずっとあった物なので、考える方には殆ど時間を使ってません。End付近までは2~3時間しかかかってないんじゃないかな。

コメントにもありましたけ、曲の位置づけとしては「世界の復興のきっかけ」ですね。End部分で何か爆発的な事象が起こって、世界に新しい命の種がばらまかれるような。そこまでの道のりを描くような、そんなイメージを持っています。

○Aメロ1
ミクの目覚め、みたいなイメージのシーンです。
弦楽だけにしたりとか、スタートのあの半音下降のフレーズとか、殆ど最初のイメージ通りで作っています。誰かにディズニーっぽいって言われたことがあるんですが、確かにそんな感じもあるかもしれないですね。

イントロ部分については、メロディはVn1st。Vn2ndとVaが半音下降で進んで、Vcに受け渡してさらに下降フレーズをつなぐ形になっています。割と上手くできたんじゃないかなあ。個人的にもお気に入りのフレーズです。

Aメロ部分については、極力バッキングの音を外して、静かな雰囲気を出すようにしてあります。ちょっとグロッケンがうるさかったかも? ピアノの高音とかでも可愛くて良かったかもしれないですが。

弦の人達にあとから聞いた所によると、この部分はアンサンブルを作るのがめちゃめちゃ難しかったそうです。複雑な事はしてないですけど、確かにこういうのって合わせるの大変かもなあ。

○イントロ
原曲でもファンファーレちっくになっている所を、本格的なファンファーレにしてしまいました。直前の静かな部分からガラっと転換するので、びっくりした人も多いかもしれませんね。

華やかな雰囲気を出すのは成功したんですが、ちょっとメロディが多すぎたかなあとも思ったり。裏でトロンボーンがいかにもファンファーレな上昇系をやってるんですが、あんまり聞こえなかったですね。逆にフルートの連符はかなり綺麗に響いてくれたので、ほぼ狙い通りでした。

○Aメロ2
ここからは木管をメインに持ってきています。
大きな組曲のラストということで、弦→木管→金管と順番にメインを回していくような構成にしたかったので。そうすると必然的にA-Bメロが管楽器寄りになるので、原曲の雰囲気もああいう感じだし吹奏楽寄りの編曲で良いかなあ、という流れで構成が決まっています。なので、この曲が吹奏楽っぽいのは意図的。

Aメロについては殆ど原曲再現に近い形で作っているので、そんなにアレンジ上で語るべき所があるわけではないのですが。個人的に、追いかけをやっているシロフォンが気に入ってます。

そういえば、動画でびよらがなんかやってるんですが。アレ、オフが終わって動画編集の時になって気が付きましたw 箱被ってると見えないんですよね…。ああいう突発ネタが連鎖していくのも面白みの一つだと思っています。ちょっとアップにできれば良かったな。

○Bメロ
ここから金管がメイン…のはずが、前半でサックスが妙に目立ってしまいました。まあサックスは間の子なので許してくださいw

個人的に気に入っているのが、合いの手で上昇系を持っているフルートのフレーズ。ここ、ホルンに吠えてもらうことも考えたんですが、可愛らしくやった方がいいかなーという所と、終盤の体力温存のためにフルートに移りました。

動画ではここで恒例のコンバス回しをやっていますね。変態仮面さんの隣で「え、なに、回していいの? いいの?」ってためらっている画がすごく好きですw

○サビ1
ラッパをメインにして、華やかで元気な感じになるように、というような構成です。
本当にハロプラについてはスムーズに、降りてきた通りに書いているのであまり語ることが多くなくて恐縮なのですが…。強いていえば、同じフレーズが4回+このあとも沢山続くので、飽きが来ないようにバッキングを色々変えたりしています。このサビで言うと、3週目からホルンの裏メロが入って来たり。

サビの部分は追いかけが2パートあるので、音域を分けて両方が聞こえるように作っています。「オハヨーハヨー」の追いかけが高音域、メロサビの追いかけがそのオクターブ下の音域ですね。こんな感じで、メドレーの編曲をする時とかに複数のメロを混在させる時は、楽器構成から調整してオクターブを分けてあげると、両方が聴きやすくなるかと。

○間奏
ばよりんソロです。
最初から構成は決まっていたものの、正直ここの繋ぎだけは結構悩みました。本当は間奏全部やろうかなあと思っていたのですが、あまりにも長くなりすぎるし、全体に締めるハロプラの比重が大きくなりすぎるので。最終的に、ピアノの上昇系でrit.かけて、全体を一度ストップさせる形に落ち着きました。拍子も変わることだし、まあ無難に落ち着いたんじゃないかな。

さて、ソロなんですが。ここで3/4に拍子が変わっているんですが、あまりにもコメントでツッコミが入らなくてちょっと意外に思っております。次への繋ぎ含めて結構自然に行ってしまったので、違和感がなさ過ぎて気づかないのか、はたまた特にその辺には興味がないのかw

4/4に戻るところで、管の華やかなサウンドを使って一気に場面の転換を図っています。結構効果的に鳴ってくれたんじゃないかなあと思っておりますが、如何でしたでしょうか。ここはもうホルンの裏メロからの吠えですよね。本当に美味しい。まー音が高くて文句言われましたけどもw このホルンの吠えからフルートにつないでハープのグリッサンドへ、の一連の流れは個人的にかなりヒットでした。ハープ美味しいなあ、というかここで全部持ってった感がありますよねw

そういえば、繋ぎが自然に行ったので気づかないかもしれないのですが、ソロから戻ってくる所は実は字数が足りていません。歌ってみるとわかるかも。動画編集が終わって、うpった動画に歌詞がついて初めて気がついた衝撃の事実。脳内で降りてきた構成に従ってたので完全に見落としておりました…。音としては結構気に入ってるんですが、歌詞のことを考えると若干問題だったかもしれません。

○サビ2
基本的には調が変わっただけで、サビ1とやってることはかわりません。
とはいえ、3回目と4回目のパーカッションの構成が若干違うことによく聞くと気がつくと思います。これは飽きさせないように、というパーカス編曲担当のめいぽーさんの配慮でして、特に4回目はスネアだけ「しゅうまつがやってくる!」のサビのリズムになっています。

後半はオーボエのソロ。吹いているドナルド…じゃなかったcaretさん曰く、「ミクの声を意識して吹いた」とのことです。caretさんは毎回こういう風に原曲やその内容を踏まえた演奏をしてくれるので、本当に有難いです。大抵の無茶な譜面はなんとかしてくれますしね。 (まあ、あとで「そういう楽器じゃねえから!」って言われるんですけどもw)

○End
最後については、原曲通りの構成を取るか、完全にオリジナルにするかでかなり悩んだ挙句、折衷案を取ることにしました。

オーボエソロのあと、まずは原曲通りサビのフレーズの繰り返し。ここでやっているグロッケンのフレーズには、めいぽーさん曰く大きな秘密が隠れているそうです。(これ、ネタバレしていいんでしたっけ?)ちょっとミスってるのでわかりにくいかもしれませんが、是非考えてみてくださいね。

原曲通りに進行したあとは、オープニングから帰ってきた形で4曲のパーツをつなぎあわせたエンディングになっています。最初はもちろんハロプラのサビ。低音の上昇系フレーズは16bitで、次のラッパのファンファーレがワンダーラスト。その後のホルンがしゅうまつがやってくる!になっています。

1番最後のフレーズは原曲のまま。ここだけは何としても残したかったので…。そういえばコメントで隠れてみてなくなっているのですが、最初の画像と最後の画像は若干違っておりまして。最後の画像は、箱からきちんと芽が出ておりますw ネタっぽいですけど、まあ本編の内容を踏まえたネタということで。あと、今回はいつもの「Thank you for your listening !」に加えて、「きみときみの愛する人へ」のメッセージを入れております。

と、いうわけでハロプラまで。
次回、全体的な話をちょろっと書いて、今回の超長期連載はおしまいです。
うん、いろいろごめん。

ではでは。

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コメント

  1. 80000再生達成おめでとうございます。
    吹奏楽的な要素が強いと思ってたらしかしその中で弦の存在感もきちんとあったりと、
    ニコオケにしかできない音作りの極致とも言える作品かなぁと思いました。

    で、ハロプラの頭の弦楽アンサンブルについて。
    たしかにあれはめっちゃむずいと思います。よくあの人数でアンサンブルまとまったなぁと。
    音が非常に少ないため、音程的にもタイミング的にもずれたらモロバレなので、
    奏者の方々は非常に神経を使ったことと思います。
    弦楽器奏者がそれを承知の上で書いてたとしたら、あとで絞められるかもわかりませんw

    演奏するプルト数を絞ってしまうのも音作りの上で有効かもしれません。
    件の箇所なら各パート1プルト(=2人)ずつとかでもよかったかもしれません。
    ドヴォルザークの交響曲第9番(「新世界より」)の2楽章後半などに、
    プルト制限の効果的な作例があるので参考にされるといいかもしれません。

    今後のご活躍も期待しております。それでは。

  2. >げんのひと さん
    コメントありがとうございます。

    >80000再生達成おめでとうございます。
    どうもありがとうございます。
    1年がかりでここまでこれました。

    >吹奏楽的な要素が強いと思ってたらしかしその中で弦の存在感もきちんとあったりと、
    >ニコオケにしかできない音作りの極致とも言える作品かなぁと思いました。
    そうですね、自分でも意識してはいるのですが、
    あの編成でしかできないような音楽の一端をつかむことができたんじゃないかと思っています。
    感じて頂けたようで、とても嬉しいです。

    >たしかにあれはめっちゃむずいと思います。よくあの人数でアンサンブルまとまったなぁと。
    ああ、やはりそうなんですね…。
    難しい譜形でも無いし、簡単だろうと思っていたら予想外に。
    まだまだ僕も修行が足りないですね。

    >演奏するプルト数を絞ってしまうのも音作りの上で有効かもしれません。
    なるほど、そういう指示をするのもありですね。
    プルト数を絞る場合、パートとしての音になるか楽器単体の音が出るかで境目が難しそうな気もするのですが…。
    (弦楽器って、ソロと合奏で音色が随分変わりますし。)

    教えていただいた箇所など、スコアを見ながら研究してみます!
    どうもありがとうございました!

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