編曲裏話。 交響組曲-ラララ終末論。- について 【その5】



前回はこちら

ま、まさかこんなに日が開いてしまうとは…。
前回とかほぼ1年前ですよ、1年前。本当にすいませんでした(´・ω・`)
あれからしばらくは粒吹やら、その他色々にかかりきりになっておりまして。
正直反省しておりますです、はい。

さて、今回はワンダーラストについてです。

■3.ワンダーラスト
さてさて3曲目、ワンダーラスト。おそらく場所は戦場…特に戦争末期の戦場ですね。荒廃した世界で、傷ついて今にも倒れそうな青年と、同じく傷つきながらも寄り添うルカ。Aメロは荒涼とした戦場の雰囲気を、Bメロからは雰囲気を変えて温かい感じを意識して作ってあります。死にゆく前に一瞬だけ見える、優しい幻影みたいな、そんな感じなのかな。

個人的なイメージだと、この曲の舞台になっているのはたぶん水辺、海岸のような所です。砂浜があるような海岸じゃなくて、岩でできて少し切り立っているような場所。周りには壊れた兵器とか、建物の残骸とかが転がっていて、他には生き物の気配が全く無い。海からは強くて、生ぬるい風が吹きつける中に、ぽつんと二人だけがいて最後の時を待っている、そんな感じ。

○イントロ
さて、譜面と動画のお話に参りましょう。まずはイントロ部分。
ここはとにかくシロフォン無双ですね…。いや、この曲を演奏しようとしたときにまず問題になるのがこのイントロ部分ですよね。細かい音をカットすることもできないし、でも演奏するには相当大変だしで。最初からめいぽーさんには「じゃあ鍵盤でここやってもらいますね♪」とか冗談で言ってたんですけど、いざ打ち込もうっていう段になって本当にそうせざるを得ないなあ…という状況に。現実的に考えればピアノなんですけどねー…どうも音色がイメージと違ったもので。

シロフォンで打ち込む決心がついたのは、ホイミんさんが参加を表明してくれたからです。正直他の人だったらあの譜面になってなかったんじゃないかなあ。彼ならなんとかしてくれると思ったので書いてしまいました。まあ、あとでめいぽーさんに聞いたら「これをパーカッション本職の人が書いていたら、僕はその人を本当に恨みます」って言われたらしですけどね…。ほんとすいませんでした。

あ、そうそう。実はシロフォンの裏でフルート隊も同じ動きをしています。映像もホイミんさんを抜いてるからついそっちに目が行きがちになりますが、フルートもかなり難易度高い譜面を完璧に吹きこなしてくれました。是非そちらも注目してくださいね。

原曲とかなり違うイントロのバッキングは、打ち込みを始める前の構成段階から頭にありました。16bit→ワンダーラストの繋ぎ方については、動画になっているあの形で全く悩まなかったなあ。

たしか、弦のトレモロを譜面に書いたのって自分の編曲全部含めてこれが初めてじゃないかな? 確か大規模2次元のを聞いて使い方がわかったので、試しに入れてみたんだったような。 かなり良い効果を出してくれたので、一人でにやっとしていた記憶がありますねw

そうそう、この組曲全体で2箇所だけ振り方と譜面を変えた場所がある、という話を16bitの時にちょっと触れたと思うんですが、2箇所目がワンダーラストのイントロの最後2小節です。本来は符点8分で進むフレーズなんですが、どうしてもオフの当日に合わせきれず。仕方ないので全部4分に変更して1拍ずつの形に直しています。そんなにわからない感じになっていたので、録音聞いてほっとした記憶があります。

○Aメロ
クラリネットアンサンブル。
いやーダンシンさんがコントラバスクラリネットを持ってきてくれると聞いた時点で、これはクラリネットアンサンブルを書こう! と決めまして。諸々考えた結果として、アンサンブルを入れるならここしか無いだろうなあ、という感じで決まって行きました。クラの虚ろな感じの音色は、ワンダーラストの雰囲気に合ってたんじゃないでしょうか。

とは言え、ここは若干編曲失敗してるんですよね…。Aメロをアルトクラ、Bメロをクラ1stにやってもらっていたんですが、アルトの高音域は裏返りやすくて苦しい、と当日に言われまして…。オクターブ下げた結果、前半のメロディが埋まってしまいました。注意深く聞くと、動画の音源でも聞こえるんですけどね。おとなしく2nd→1stか、1stのみにしておけばよかったなあ、と。奏者の責任ではなく完全にアレンジャーのミスなので、かなりの反省点です。

○Bメロ
がらっと変わって、温かい優しい雰囲気の場面に。
楽器の構成自体はほとんど悩みませんでした。というか、ワンダーラストの部分自体に3~4時間しかかけてなかったような。かなりサクサクと作っていた記憶。

ホルンと弦をバッキングにして、メロディはユーフォが中心です。メロはホルンじゃないよ! 音高いけどユーフォだよ! 間違えないであげてくださいね、ユーフォが拗ねちゃいますから(実際いじけてたw)。

バッキングについては全て4分のテヌートスタッカート。弦が3拍全部埋めていて、チューバ-ホルンで1-23拍っていう比較的ベーシックな作りにしてあります。不思議なものでこの構成で打ち込んで鳴らすと、なぜかホルンの2-3拍が8分4つで聞こえてきまして。なんかそれもいいなーとか思ってたんですけど、さすがにホルンが死んでしまうので辞めました。当日を振り返ると、やめておいてよかった…と思わなくもないです。

原曲通りにするなら、Bメロの最後でaccel. かけないと行けないんでしょうけども、この先の展開が決まっていたのでテンポを変えずにすすめることにしました。逆に、次のソロのために一回rit.をかけて落ち着かせる展開に。この最後のピアノとかの部分、個人的にかなり気に入ってたりします。

○サビ1
フリューゲルホルンのソロ。
ここなんでフリューゲルにしたんだっけなあ。確かラッパソロにしようとして、柔らかい音が欲しいからフリューゲルとかあるといいなあ…(チラッ ってラッパさん達の方を見たら、ある日「フリューゲル買っちゃった(エヘ」みたいな言葉を唐突に聞いた記憶w 「いずれは買うつもりでいたから」とは言うけど、お前の財布はどうなっているんだ本当に…。

さて、そんなソリスト・楽々さんなんですが。本当に男の子ですよ!w どうも四国でもじぴったんをやった時に、女装コスが気に入ってしまったらしく…。今ではすっかり男の娘として定着してしまいました。

で、まあオフ当日に撮影をしましょうってなったときに、カメラの位置がやたらローアングルから見上げるような配置になっておりまして。(場所が狭かったから仕方ないんだけどね) さすがにこれやばくね?って言ったら、すかさず立ち上がってスカートを押さえに走ったバカが約1名…と、いうわけであの映像が出来上がりましたとさw

いやー画的には逆にまずい感じになりましたよね、アレ。これ本気で女の子だと思われたらヤバイなあ、でもシーン的にテロップ入れるべきかなあ…という葛藤があったんですが、結局「※男の娘です」のテロップを入れる方向で決まりました。理由:面白いから 以上。

譜面の話に戻ろう。
次への繋ぎの部分は、イントロの譜形に戻すのはやめました。難易度が高すぎて戻せないのもあるし、次の構成を考えると合わないといのもありまして。あの上昇系の繋ぎは、構成段階ですでに決まっていた物ではあったんですけどね。

○サビ2
要するにこれがやりたかったんだろシリーズ。
はい、おっしゃるとおりです。構成を脳内で作っていたときに、まっさきにこの部分が決まりました。しょうがないだろ、やりたかったんだよ!w

最初は男声のみ、2ループ目は女声に入ってもらって混声の構造になっています。本当は凝った4部合唱とかも考えたんですが、シンプルな方がいいかなーと思ったので全員メロディです。

動画のコメントに「!?」が沢山ついているのを見るとニヤッとしますよねー。狙い通り!という感じで。基本的に編曲するときには、最終的に動画にどんなコメントが付くかまで考えて作るので、その想定通りにコメントがくると、してやったりみたいな気分になりますw 逆に「卒業式だwww」っていうのは意外でしたねえ。まあ確かに、改めて聞いて考えるとそんな感じもするんですがw

最後の1ループは、弦のpizz.をバックにピッコロのソロ→弦のpizz.で、段々と消えて行くような雰囲気を作っています。合唱からこの次の繋ぎまでの流れは、構成段階から変わらないまま完成まで行きました。

ピッコロソロがすごく良かったんですが…ここはもう完全にしゅうまいに持って行かれてますよね…w ワンダーラストは全体的に感動的というか、綺麗な作りにしてあるはずなのに、そういうシーンがことごとく動画で持って行かれている悲劇。それもニコオケっぽさではあるし、半分狙ってもいるんですけどね。…動画編集したの俺だしw

○幕間
ワンダーラストからハロプラへの繋ぎ。
唯一メドレー的な繋ぎをせず、間をあけた部分です。前述の通り、この部分までが最初から決まっていた部分。ワンダーラストの主人公になる青年とルカが天に召されて行くような、そんな一連の流れですね。フランダースの犬のアレっていうと急に俗っぽくなりますけど、あんな感じのイメージです。合唱部分で二人が天使に連れられて天に召されて行って、あとには風が吹きすさぶ荒涼とした土地と、そして安らかな顔で横たわる二人の遺体が。遠くでは、変わらず大砲や銃の音が響いている…そんな情景です。

終わってみて思うのは、戦争の情景の音に手加減しすぎたかなあ、という所ですねえ。あそこはもっと激しく鳴らして良かったような。優しく鳴らすと砲撃っぽさがなくなってしまうので、「スリッパwww」っていう感じが目立っちゃいますよね。合奏の時にそこを修正している暇が無かったのは反省点の一つです。

次回はラスト、ハロプラについてです。
それでは。

次回はこちら

☆ニコオケ☆, Liner notesカテゴリーの記事
はてなブックマーク Pocketに保存 LINEで友達に送る

1件のコメント

  1. コントラバスクラの使いどころに悩んでいたときに、思い切ってKohMeiさんにご相談させていただいたのを思い出します。
    あの時はまさかクラリネットアンサンブルに発展するとは思っていませんでした。

    アンサンブルの下で地味~に低音がなっているのを聴いて、未だにニヤニヤしています。
    ありがとうございます。

  2. >ダンシンさん
    いやー、まさかコントラバスクラリネットの譜面を書く日がくるとは思いませんでしたw
    こんどはもうちょっと目立つ譜面を書きたいので、是非またオフに参加して下さいw

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です